平成26年4月木更津市議会臨時会

所信表明

所信表明

本日、木更津市議会臨時会の議案上程前に、議長のお許しをいただき所信表明を行いました。

常に初心を忘れることなく、真摯に市政運営に努めてまいります。

 

所信表明

議場の皆様、おはようございます。

議長のお許しをいただきましたので、私の所信の一端を述べさせていただきます。

私は、このたびの木更津市長選挙におきまして、市民の皆様のご支援をいただき、市長の職を担わせていただくことができました。心から厚く御礼申し上げます。

今、こうして、この壇上に立ちますと、改めて、伝統ある木更津市政を担う職責の重さに身の引き締まる思いでございます。県議会議員として地域への熱い思いで取り組んできた経験を活かしながら、議員の皆様との丁寧な議論を通じ、常に初心を忘れることなく、真摯に市政運営に努めてまいる所存でございます。

今日、木更津市は、水越前市長の3期12年間のご功績を始め、先人のたゆまぬご努力の上に、更なる発展のチャンスを迎えています。この流れをしっかりと受け止めて、今後のまちづくりへの推進力にしていくことが重要です。

しかし一方で、少子高齢化や住民ニーズの多様化、そして全国的な人口減少の流れの中では、暮らしや生活の様々な分野において、これまでの行政依存中心のまちづくり構造では、私たちの「ふるさと」を次世代にしっかり引き継いでいくことは出来ないと考えます。今後の「まちづくり」は、行政が主体となって行うものではなく、市民一人ひとりの社会参加の意識と積極的な行動の積み重ねによって実現されるものと考えております。

これらのことを市全体でしっかりと理解しあい、市民、議会、そして、行政の三者が一丸となって知恵を出し、汗をかき、前進することにより、必ず、道は開かれるものと信じております。

そのような認識の下で、私は選挙期間を通じて、市民の皆様に11の宣言を訴えてまいりましたが、ここで改めて市政運営に関する3つの柱、『木更津力の強化』、『将来に向けた土台づくり』、そして『街なかのにぎわいづくり』についてお話をさせていただきます。

1つ目の柱は、『木更津力の強化』です。

木更津市の持っている潜在能力と発展する力、まちづくりの推進力となる力を「木更津力」と呼ばせて頂きます。

木更津市は、アクアラインや大型商業施設の波及効果などにより、ここ数年、人口増加と地価の上昇という追い風が吹いております。三井アウトレットパーク木更津は、本年7月17日にスケールアップしてオープンするとの発表が昨日あり、同じく、本年10月に築地地区に開業が予定されているイオンモール木更津を始め、その他の商業施設の立地も進んでいます。

また、本年10月に第2回目を迎えるアクアラインマラソンも、第1回に引き続き、多くの応募を頂く中、開催が準備されており、全国へと木更津市を広く発信すると共に、市内の地域の力を大いに発揮できる機会になるものと確信をしております。今後の継続的な開催に向けて、開催地としてしっかりと協力をしていかなければならないと考えております。

振り返りますと、平成9年のアクアライン開通当時は「通過点」であった本市は、今や人や物の循環する「定住」と「交流」のまちへと変貌しております。この流れを生かし、更に伸ばしていくことが必要であります。

そのためには、広域幹線道路の結節点という立地特性を活かし、アクアラインや圏央道効果を適切に取り込んでいくための拠点づくりを早期に着手していく必要があります。今日、対岸等から多くの方にお出でいただいている「金田地区」、自然あふれる「木更津東インターチェンジ周辺」、そして、イオンモールの建設により、これまで進めてきた「みなと木更津再生」への期待が膨らむ「中心市街地から木更津港への地域」については、新たな交流拠点を整備し、人と物の流れを加速させ、賑わい空間を創出する必要があります。

加えて、これまで検討されてきた金田地区高速バスターミナルのハブ化や富来田地区での高速バスストップの整備は、アクアラインの高速バスと同じく、南房総や中房総との連携によって新たな流れを創出するものと感じています。

臨海部等への商業施設の立地に加え、かずさアカデミアパークにおいては、昨年度4社の企業立地が進展しており、今後、その波及効果が既成市街地にも及ぶよう、これら地域及びインターチェンジ周辺地域を中心に、一層産業の集積を図る必要があります。

また、企業誘致の進展は、様々な年代層の方々にとりましても、働く場の拡充に繋がり、将来の世代間の支えあいを推進していくためにも大切な要素であります。特に、若者世代の方々が、地域で安心して子育てをできる環境整備に取りくむなど、良好な生活環境の整備を実現してまいります。

更に、地域経済を豊かにしていくためには、雇用の場を大企業に求めるばかりでなく、若者をはじめとして、女性、高齢者や障害者の方々などが、多様な形で就労できることが必要です。創業や新たな出店、ビジネスマッチング等への支援方策を検討していくと共に、対岸地域に近接する地理的優位性を活かした潮干狩りやブルーベリー狩り等の農林水産資源についても、ブルーツーリズムやグリーンツーリズムの展開を積極的に支援し、地元産業の育成による雇用の場を拡大して、自立する都市、持続可能な都市を目指してまいります。

2つ目の柱は『将来に向けた土台づくり』です。

先ごろ、国が発表した日本の総人口は、3年連続で減少傾向にあり、65歳以上の人口が総人口の4分の1を超えました。全国的に人口減少による地域活力の低下や市税収入への影響、高齢化の進展に伴う医療・福祉ニーズの増加など、さまざまな課題への対応が必要となってきております。本市についても例外ではありません。

先日、本市として小学校の新設では33年ぶりとなる、真舟小学校が新たに開校いたしました。交通や買い物等の便利さもあり、周辺地域では住宅も建設が進み、地価も上昇しております。しかし、一方で、市内全域を見渡すと、人口減少による様々な地域課題も存在しており、子供たちの教育問題ばかりでなく、お年寄りの見守りや地域の存続にも影響が出始めています。

このように多くの社会的ニーズが増大している一方で、今日、財政的にも、体制的にも行政主導のまちづくりが限界に来ています。

そのために、今後の少子高齢化や人口減少に対応できる土台づくりとして、「地域自治の強化と市民活動の支援」を積極的に進めてまいります。それぞれの地域の将来像を描いていくためには、市民が主役となって地域の課題を地域で協議し、解決する体制づくりの強化が必要です。地域自治区制の導入に向けた検討や、様々な課題にチャレンジする方々のための「市民活動支援センター」の設置、更には、老人クラブや子供会などの町内組織の活性化に向けた支援を進め、地域のつながりを更に強化し、さりげない支え合いのある地域づくりを目指してまいります。

これらの活動の場を確保するためにも、学校余裕教室の利用も視野に入れて、公民館の耐震化・老朽化対策等の整備を積極的に進めてまいります。

また、人の生涯において、もっとも大切なことは、健康であることです。これまで行われていたメタボ対策や介護予防、そしてガンを始めとする疾病の早期発見に向けた施策に加え、子供からお年寄りまでが、普段から体力の向上や健康増進に取り組むことができる環境を整備してまいります。

その一つには、これまでも多くの方々にご支援をいただいてまいりました、木更津飛行場周辺への総合運動場誘致があります。2020年に迎える東京オリンピック・パラリンピックにも関連利用が期待できる施設として、その誘致に積極的に取り組んでまいります。

3つ目の柱は、『街なかのにぎわいづくり』です。

金田地区や築地地区への大型商業施設の相次ぐ出店、ほたる野地区、羽鳥野地区及び請西地区の人口の急増及び周辺への生活関連施設の進出等、都市整備を行った郊外は発展が著しい一方、木更津駅前は大型商業施設の相次ぐ撤退などにより衰退しております。

今日、全国的に中心市街地の活性化を地域再生のテーマとして掲げている都市が多く存在します。なぜ、活性化が必要なのか? 私は二つの要素があると考えます。

一つは「まちの顔」としての要素です。

地方を訪れる時に、真っ先に訪れるのは駅前です。その時に見た光景が、地域の「意思」のようなものであると私は感じます。市民を含めて、地域が持つ「おもてなしのメッセージ」として中心市街地が整備されることで、そこから市民の「まとまり」や「努力」を強く感じることができます。

もう一つの要素が、「まちの価値」です。

木更津駅周辺には、医療機関、金融機関、市の連絡所等が徒歩圏内にあり、鉄道や高速バス等の公共交通機関が充実しているなど、地理的優位性を有しているため、優れた都市機能を活かしたコンパクトなまちづくりを実現する重要な地区であります。もう一度、その価値を見直すことにより、活性化へと導く方策は見えてくるはずです。いずれにしても、自立しようとする地方都市間の競争の勝ち負けは、それぞれが中心市街地をどう活性化できるかが勝敗の分かれ道だと思っています。

子供連れの方々やお年寄り、また学生や若者などが集うコミュニティー空間づくり、また定住促進誘導策等、市としてできることを早急に検討すると共に、同じように問題意識を持っていただいている商工会議所を始めとして、若者や諸団体とともにアクションプランを組み立ててまいります。

主な3つの柱は以上でございますが、それぞれの施策を充実するとともに、周辺都市との関係を更に強化しながら、定住と交流を促進し、「木更津自立都市圏」の確立を目指してまいりますが、更に、その先には近隣市との合併も視野に入れた効率的な市政運営を検討してまいります。

そして、本年3月に議会の議決を賜りました基本構想に基づき、今年度は基本計画を策定いたします。この基本構想を踏まえ、本日、私の所信であります3つの柱を位置づけると共に、効率的かつ健全な行財政運営を基軸に基本計画を策定してまいりますが、具体的な施策につきましては、今後、課題を整理した上で、お示ししてまいります。

なお、本日の臨時議会で、債務負担行為の廃止についての専決処分のご承認をお願いしております市庁舎の整備につきましては、現在、基本計画策定の前提となる財政フレームの精査も始めておりますので、その中で整理をしてまいります。

以上申し上げましたとおり、私は、これからの4年間、自助・互助・公助の強化で、発展から持続への土台づくりを合言葉に、行政は市民活動の応援団という意識のもと、まちの新たな魅力を創出することと、将来に向けて持続可能なまちへの基礎と体制を構築していくことを優先的に取り組んでまいりたいと考えております。

このため、様々な施策を積み重ね、本市の持つ強みや地域資源に更に磨きをかけ、明るさと活力に満ちた、未来へ大きく飛躍する木更津、そして、市民力、地域力が日本一の木更津を目指し、市民の皆様とともに、スクラムを組んで市政運営に邁進していく所存でございますので、議員各位のご理解とご協力を心からお願い申し上げまして、所信表明とさせていただきます。

ありがとうございました。