木更津をプロモーションしていきましょう! 

株式会社読売エージェンシー社長室MCRシニアディレクター
石川哲也氏(いしかわてつや本市貝渕出身)プロフィール

1945年 生まれ
1970年 独協大学卒業後、協同広告株式会社、総合企画局配属、以来35年にわたってマーケティング、SP(セールスプロモーション)、イベントなどコミュニケーションプランニングと実施の業務を担当。
1985年 つくば科学万博の茨城県館を企画担当するとともに、つま恋のイベント、資生堂の化粧品の開発、松下電工の美容機器の開発及び広告「きれいなおねえさん好きですか」シリーズを手がける。

石川哲也氏水越市長
(左)石川哲也氏、(右)水越市長

市長)お忙しいなかありがとうございます。
昨年末、発足しました木更津応援団大使のトップバッターとして、本日は、どうぞよろしくお願い致します。
石川大使には、マスコミ分野に精通されておりますことから、木更津をいかにしてアピールしていくか、その方策について、ご提言を頂戴したいと思っております。また、私は、多くの方に木更津の魅力を知ってもらい、移り住んでもらいたいと考えています。そのためにどうしたらよいか、そのお知恵もいただきたいと思います。
どうぞ、よろしくお願い致します。 

木更津をマーケティングし、プロモーションしていきましょう
2次元バーコードを活用したメッセージシステムを構築しませんか

市長)これまで私は「元気な木更津」という、わかりやすいスローガンを掲げ、再生に向けたまちづくりを強力に推し進めてきました。もちろん、木更津だけではありません。各自治体が、様々な知恵を絞り、活性化に向けた独自の施策を次々と打ち出しています。市長として、このような競争に木更津が打ち勝つためには、これらの取組みを、行政だけでなく市民の皆さんと共有し連携しながら、地域を挙げて実践しPRしていくことが、早急に求められているのではないかと思っております。
石川)そうですよ。今は、まちづくりもマーケティング、プロモーションの時代です。ドライバーは行政が担うとしても、そのバスに多くの市民を乗せながら積極的に展開していくことが必要だと思います。
市長)お陰様で、木更津という町の名前は、全国的にもかなり認知度があると思っております。「きさらづというイントネーションがよい」とよくいわれます。
石川)私も友人に木更津のことを話しますと、何かこの木更津の地名は忘れないようですね。
市長)まちの歴史も古く、また、石川大使をはじめ出身者の多くがご活躍されております。そんなことからも、木更津を覚えてもらいやすいのではとないかと。だからこそ、私が市長として思うのは、輝かしい歴史や賑わいのころの木更津をもう一度取り戻すため様々な施策を展開しているわけですが、同時にこれら取組みを市民や外に向かって常に発信し続けていくことが情報化の時代、一つの鍵(カギ)であると思っております。
石川)そのとおりですね。取組みをアピールしていくことが市民のまちづくりのマインドを高めることにつながります。企業でも、社員や顧客を意識した企業のイメージづくりを非常に大切にしています。シンボルマークにもきちんと意義付けがあり、時流に合うよう変化させてますね。そこで、市長、木更津市の市章のマークを、そろそろ刷新すべきではないでしょうか?
市長)なるほど、企業のシンボルマークやイメージキャラクターには、「目玉」のマークや「きのこ」があったりと、親しみやすいユニークなデザインが多いですね。
石川)だから、大衆に覚えてもらいやすいんです。つまり、発信する側の意義付けだけではダメなんです。顧客がどのようなイメージなら振り向くかを考えなくては。企業のシンボルマークも、同じように見えますが、ずっと同じではないんですよ。書体も含め、少しずつ変化させている。時流に合うように、デザインのフォルムを変えてきている。市章も変化させていきませんか?
市長)市章ですね。この市章は、昭和22年12月に一般から広く募集し制定されたものであり、なかなか変えることは難しいんですよ。
石川)そうであれば、市章は別にして、市の封筒や名刺など外に向けて活用するマークとして、サブキャラクターとしてイメージキャラクターを新たにつくったらどうでしょうか? 行政主導ではなく、市民や民間などにメッセージ性のある提案を頂くのもコミュニケーション活動を広げるきっかけになりますよ。
市長)そうですね。早速検討しましょう。
石川)また、先ほど市長も情報化時代といっておられましたが、情報が主軸にまちが形成されるという時代になってきています。2次元バーコード付きの名刺を作りませんか?
市長)2次元バーコード付きですか?
石川)2次元バーコード付きの名刺を作成し、最近立ち上げた地域情報サイト「木更CoN」や市の公式サイト、場合によっては市の各課へつなげる。それを職員が訪問先で配ることで、木更津の情報を名刺と一緒に発信していく。先進性のある取組みとしていかがでしょうか?。情報化のまち「木更津」を、特にインターネットを活用する若い世代へアピールできますね。ある企業では、社員に持たせ、誰の名刺からのアクセスが一番多いかを競争させている。アクセスが多い社員を、それだけ自社企業の情報をプロモーションしたとして評価する。同じようなシステムを市が導入すると、職員一丸となった木更津のプロモーション活動へつながる。東京丸の内の商店街が活性化しているのは、この手法ですよ。プレミアや加点制度を設けたりするとさらに活用が促進されますね。システム上は、それほど高価なものではありませんのでご検討いただきたいですね。
市長)なるほど、訪問する際や新しい人には必ず名刺を出しますね。人にお会いする機会を、市をプロモートしていく機会に変えていく、いい考えですね。
石川)自治会長さんやPTA会長さんなど、コミュニティのリーダー、そして市民一人一人にも、この名刺を活用してもらえば、市長が求めている地域を挙げてのプロモーション活動へ展開していきますよ。商店街もからめるとおもしろいし、名刺のほかに、プロモーション用のカードもつくられたらいかがですか?
市長)早速検討しましょう。市の職員の名刺は、私の名刺から刷新していくようにしましょう。段階的にコミュニティのリーダーや市民へ広げていくような方策を検討していきたいと思いますので、石川大使のアイデアをお願いします。
石川)わかりました。喜んでお手伝いしますよ。
また、このような継続的な取組みとは別に、今回の木更津キャッツアイの上映を活用し、一過性ではありますが、ロードショーの初日の幕合いで市長が挨拶するとか、先行上映の際には市長がマスコミのインタビューを市のマークをバックにして受けるとか、トコトン知名度を上げる活動を展開していく努力が必要だと思います。
市長)わかりました。所管課を中心に検討し積極的に出て行くようにしましょう。 

「新・木更津ライフスタイル」を民間と連携して提案していきましょう!
コンセプトは木更津の新しい魅力を発見してロハス的な生活を

市長)私は、このように市の魅力をアピールしていきながら、最終的に多くの方に木更津へ住んでもらいたいと考えております。ご承知のように、本市の丘陵地には区画整理事業により良好な宅地が豊富に整備されていますし、首都圏の中でも、海や里山といった豊かな自然環境が残され、気候も温暖で住みやすいですね。そこで、平成17年度からは、新たな施策として「持ち家奨励制度」を整備し、市街地へ新築した人には30万円を交付しています。お陰様で、住宅着工数は、本年度順調に推移をし、まずまずの成果が出ております。
石川)それは、よいことですね。成果、アウトプットが出て、はじめて有効な政策であると判断できると思いますよ。
ところで、市長は、どのような方に住んでもらいたいと考えていますか?。
市長)ターゲットですね。ターゲットは、東京や京浜地区にお住まいの方を考えています。
石川)なるほど、そうであれば、ぜひ、景観を意識したコンセプトのあるまちづくりを進めてほしいですね。例えば、僕は木更津のゆったりした自然の魅力を生かしたコンセプトを考えると、ロハス的な生活は一つ成り立つかと思います。
市長)ロハス的な生活ですか?。
石川)ロハスは、「Lifestyles of Health and Sustainability」といって、健康を重視し環境に優しいライフスタイルを指す言葉として使われていますが、これをコンセプトに、ハウスメーカーと連動して、これも例えばですが、無印良品のシンプルな住宅を建てるとか。また、先ほどの地域をターゲットに、誰にフォーカスしていくのか。OLにするのか、若いファミリー世代にするのか、3世代の家族とするのか。このようにターゲットを絞り込んでいくとによって居住者を増やす戦略がまったく異なってきますよね。私は、市長に、この明快な違いを売っていく地域として、新しいまちづくりの方向性を舵取りしていただきたいと思います。
市長)そうですね。冒頭申し上げましたが、これからのまちづくりは、よそと異なるカラーをいかにして出していくことが重要だと私も考えています。
石川)市長、そのとき、住む側、買い手側が、どのようなコンセプトに関心を持っているのかを必ずリサーチするようにしてください。そして、その関心を持つライフスタイルを、市がハウスメーカーと連携し提案していくと、人は移り住んでくると思いますよ。ロハスを中尾彬さんが主張しているように「朝日が昇り、ゆっくり夕日が沈むまち」これをコンセプトに住宅メーカーとジョイントしてもよいと思うし、そこをきちんと取り組んでいくと、木更津は新しいライフスタイルを実現できるまちとして評価されていきますね。
市長)そうですね、住む場所を決めると言うことは大変なことですからね。
石川)そのとおりです。それぞれの人生にとって、住む場所を決めることは非常に勇気がいることです。仕事があるのかどうか、住む環境が良いのかどうか、教育環境や地域医療施設は?という具合に様々な観点から考える。だからこそ、他地域とは異なる木更津ならではのコンセプトを打ち出し、総合的な戦略により定住促進をアピールしていくことが必要です。
市長)コンセプトはロハス的で総合的な戦略ですね。
石川)例えば、アメリカでは、海のそばに家を建てたり、海の側に住むことが魅力とされており、海のある生活がステータスとなっています。この場合の海は、消費する海でなく育てる海がコンセプトなんですね。これを木更津に置き換えると、潮干狩りも干潟も貴重な資源であると思いますよ。海に貝の種を蒔き、育て、潮干狩りをし、貝を回収する。貝は資源として再利用したり木更津のオリジナル製品化につなげていく。こうした動作を商品化し、研究材料として活かしていくことが定住者を増やすことになるのではないでしょうか。
市長)海も商業ベースではなく育てるような考え方を持てということですね。かずさ地域でも、市街地に直接海が広がり親水性があるのは木更津だけですから、ロハスの重要な視点として持っていきたいと思います。リタイヤした人が自然に帰りたくて土いじりを始めるように、漁業もそんなふうにできるとよいですね。 

1時間で木更津から都内へ通勤!
民間へ働きかけ通勤快速バスを走らせましょう!

石川)定住促進に向けた総合的な戦略として、市長、木更津居住者の東京近県での働き方も提案しましょうよ。バス会社とジョイントして、1時間で都内へ着く通勤快速用のバスを数本走らせてください。定住促進に向けたユーティリティを充実させていくことも重要な視点です。
市長)そうですね。低廉な通勤快速バスですね。木更津駅から八重洲まで1時間で行きますから通勤時間帯だけ特別に出してもらうよう検討してみましょう。

 

市民力で、木更津の価値をあげるべきですね!
ホスピタリティを横串に市民力の創出を

石川)市民は、木更津へ住むことで既に木更津へ投資していると僕は考えています。自分の住む地域の価値があがることは、とてもうれしいことですからね。また、優秀なコンサルタントが来て、いくら良い提案をしても、住んでいる人以上の愛情はないと僕はそう思っています。そこで、関東近県の方々に市長主催の木更津見学会を開催するとか、市民から、知人や友人へ木更津市への招待状を出してもらうような仕掛けをつくったり。また、潮干狩りややっさいもっさい祭り等に3回程市に来てもらうと木更津ファンクラブへ登録させてもらうなど。このような市民力を活かして木更津を全国にアピールしていくプロデュース力を、市のどこかのセクションが持つべきですね。
市長)私に木更津のトップセールスをしなさい、ということですね。それを、市民がお手伝いしてくれたら、とてもありがたいことですね。
石川)僕は、市民のホスピタリティを横串にしたものが市民力であると考えています。この市民力を、市長のディレクションでいかに引き出すか。スマートでなく愚直でよいから、市民の思想、市民の自発的な活動が市長を支え、木更津のまちづくりを進めていく環境になるように醸成していきましょうよ。こういう事が木更津のすばらしいところだ、というように市民が発信していくようになるともっといい。例えば、認知症にならないトレーニングシステムの導入や、心臓甦生のAEDを駅や集客施設に設置するなど安全安心で快適な施策を定住促進の総合的な戦略の一つとして位置付けていくといいですね。
市長)AEDは、消防署に2台設置しましたが、安全安心のまちづくり施策を定住促進の施策としてパッケージ化するということですね。経費がかけられないぶん、このような考え方は必要ですね。小さなことから始めてみましょう。
石川)野球もスモールベースボールの時代です。それでよいと思いますよ。ただし、経費が少ない分、民間と連携するなど知恵を絞ってくださいね。そして、できれば、東京近県の皆さまに木更津を理解していただくためのショーケースを都内へもってくださいね。
市長)わかりました。木更津で生まれた人が、まずはこのまちで生きていきたいと思えるようなまちにしていきましょう。同時に市民と連携し、総合的な戦略を持って定住促進に向けたプロモーションを仕掛けていくように検討していきます。ぜひ、ふるさときさらづの再生へ、今回のご提言の実現化を通じてご支援を頂戴したいと思います。
石川)わかりました。微力ながら、お手伝いさせていただきます。 

最後に、応援団大使をできるだけ戦力化しブランド化を推進してください!

石川)私としては、今回の任命された応援団大使は、それぞれ得意分野を持ち、ネットワークもそれなりにあって、市側としっかりとした連携を取れれば、協力の仕方によってはとてもよい方向に動くと思っています。だからこそ、市長と直結するこの応援団大使制度をできるだけ戦力化すべきではないかと考えています。そのためにも、任命した10名の大使をしっかりと活用する方策として、次の2点を早急に検討してくださるようお願い致します。1点目は、大使に任命された10名は、全員がふるさと木更津のためなら、できる限りのことをしようと思っている方々です。しかしながら、全員が木更津を出て20年、30年たってしまって、我々が住んでいた当時とはまちの様子も異なっています。そこで、必要に応じて、「木更津の今」を、個別でもテーマ別でも結構ですから我々にブリーフィング(説明)していただけますでしょうか? 2点目は、今回の提案を実現化するために、定期的に市側とワーキングを持たせてほしいことです。例えば木更津応援団大使のブランド化を推進して、大使推薦の商品、サービスを設定するプロジェクトを作るとか。今後、大使の役割は活性化に向けた提案とその実現化に向けた支援であるということを理解していますので。ぜひ、ご検討をお願い致します。
市長)わかりました。石川大使から、応援団大使を戦力化すべきとのご意見を頂きました。あわせて、その具体な方策についてご提言をいただきました。ありがとうございます。このようなご発言は、ふるさと木更津の再生を誰よりも強く願っておられるからだと、改めまして深く感謝するとともに、市長として大変心強く思いました。ご趣旨については、十分理解いたしましたので、所管課を中心にご意向に沿うよう早速検討させます。
今後とも、どうぞ木更津の活性化に向け様々なご意見やご支援をいただきたいと思います。本日は、どうもありがとうございました。