株式会社日本航空インターナショナル
オペレーションセンター国際客室乗員部
キャビンコーディネーター信田夕美子(しのだゆみこ)氏

信田夕美子大使と市長 信田夕美子大使と市長

はじめに

司会)これから信田大使と市長対談をはじめさせて頂きます。よろしくお願い致します。先程、名刺を交換させて頂きましたが、本日は、副市長、企画部長、企画部部参事が同席させて頂いております。
大使におかれましては、本日午前から午後に掛けて、まず午前中、東京湾アクアラインをご視察頂き、管理道路や川崎人口島をご視察、実際、私も初めて見学させて頂きましたが、聞くと見るでは大違い、こんな凄い施設だったのかと改めて感じたとともに、東京湾アクアラインをもう一つ身近に感じたところです。
その後、昼食を地元の金田でとった後、午後からは木更津社会館保育園をご覧になりたいとのご希望を頂いておりましたのでご案内致しました。非常にユニークな木更津社会館保育園の取組や、園長先生が高い関心を寄せている、現在進捗中の木更津第一小学校のPFI事業などについて、ご説明を頂いたところです。大使は、NHKで放映された木更津社会館保育園の取組をご覧になったようですが、実際に現場を見て、また違った印象をお持ちになったかもしれません。本市が誇れる一つの取組だと改めて感じたところです。
このような視察のご感想を含めて、後程、お話を頂戴したいと思いますが、本日の対談テーマをご説明させて頂きます。対談テーマは3つご用意させて頂いており、まず1点目は「南房総・木更津への集客促進策について」、2点目は「外から見た木更津市の「強み」・「弱み」について」、3点目は「客室乗務員をはじめとする空港関係者の定住促進策について」、それぞれ対談頂ければと考えておりますのでよろしくお願い致します。
また、本日の予定ですが、まずはじめに水越市長から一言、ご挨拶を頂き、その後、先程のお話のように視察の感想を含めて信田大使から一言、ご挨拶を頂戴したいと存じます。対談は2時間を目途に進めて参りたいと考えておりますが、途中、若干の休憩を挿ませて頂きたいと思いますので、よろしくお願い致します。それではまず水越市長、よろしくお願い致します。
市長)本日は休暇をお取りになってお越し頂いたとお伺いしており、大変恐縮しております。「木更津応援団大使」に当方から一方的なお願いでご就任頂き、有り難うございます。外から見て木更津市はどうなのかということを知りたく思い、大使をお願いしたところです。本日は、お忙しいところ誠に有り難うございます。外から見た木更津市や本日の視察の感想、昔の思い出等、様々な観点からご意見を頂けるよう進めて参りたいと思いますのでよろしくお願い致します。
司会)それでは信田大使から、午前・午後の視察の感想を含めて一言、ご挨拶を頂きたいと思います。
大使)本日は色々有り難うございました。急なお願いにも関わらず、希望通りに東京湾アクアラインと木更津社会館保育園を見学させて頂きました。市長も先程、おっしゃっておりましたが、外から見た木更津ということですが、中々、外の方に木更津のどの部分を宣伝したらよいのかということに私自身も自信がなかったので、時々木更津をドライブしたり、お店を覗いたりしておりました。何故、見学したいと思ったかという点ですが、自分自身が通勤で羽田に向かう際、実家が君津ですので君津から羽田に通うこともあり、東京湾アクアラインをよく通りますので、どういうシステムになっているのか知りたかったことと、NHKの教育テレビで木更津社会館保育園が紹介されたのを拝見して、大変ユニークだけれども今の世の中が必要としているような保育をしているのではないか、木更津の宣伝となる取組の一つではないかと思い、本日、見学させて頂きました。
実際に私自身が見れば、友人や他の人に話す際に、こういう所があることを説明し易くなるので、とても良い経験をさせて頂きました。特に、東京湾アクアラインに資料館(うみめがね)があることを存じませんでしたので、是非、木更津に色々な折に来て、東京湾アクアラインを通過する際は、ちょっと立ち寄って頂いて、東京湾アクアラインの造りであるとか、これまでの建設工程などを理解して頂きたいと思うので、これらについてはこれからのお話に使わせて頂きたいと思います。
私自身が大使3年目に入りますが、何も出来ていなく心苦しく恐縮しておりました。ただ逆に、(大使に)任命して頂いて、木更津の良い所を探そうという気持ちが強くなり、ここ2年位、木更津の街をドライブしたり、色々なところを訪れてみたりするので、地元の良さを認識することが出来て良かったと思っております。3年の任期ということなので、あと残りの時間も少ないですが、是非、皆さんに良かったと思われることが出来ればと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
司会)有り難うございます。
市長)私も「風の塔」に登った経験はないですが、東京湾アクアラインを建設中に本線を半分程度歩いた経験はあります。また、「海ほたる」の地下が大きな下水処理場となっているのを以前機会があり、拝見致しました。
「風の塔」には中国から沢山の方が訪れていると伺っております。発展目覚しい中国から成田空港に少なくとも年間約40万人の方が来日し、お台場・秋葉原等の東京から箱根等を経由し、成田空港から帰国するケースが多いと伺い、2から3年位前、中国人団体観光客のビザ発給地域が北京・上海をはじめとする3市5省に限定されていたのが、2005年7月に中国全土に拡大されたことを受け、トップセールスとして訪中したらどうかとアドバイスを頂いたところです。
また、来日した中国人観光客はお土産に日本のデジカメをはじめとする電化製品を沢山購入して帰国するという話もあり、是非、本市に呼び込むことができないか、成田空港に到着した中国人観光客が東京観光し、帰りはまた成田空港から帰国するのであれば、東京観光後、東京湾アクアラインを経由して木更津を中継、成田空港に帰るようなコース設定をすることができないか考えたところです。
木更津には以前、中国の胡錦濤(こきんとう)国家主席が副主席の頃、木更津(中郷)に農業視察に訪れており、また、古い話ですが、新日本製鐵(株)君津製鉄所には鄧小平(とうしょうへい)氏が訪れているのです。それから「大地の子(山崎豊子原作)」の撮影も新日本製鐵(株)君津製鉄所や木更津の清見台等で行われ、その出演者が木更津市役所を訪れたこともありました。このような経緯・経過や当時の写真等を持参し、私が直接、北京・上海にプレゼンに行くこととなりました。現地の旅行エージェントに対してJETRO(日本貿易振興機構)の現地事務所の協力を得て、ホテルでプレゼンを行う機会を得たところです。それまでの間、木更津への中国からの来訪者は非常に少なかったですが、18年度以降、旅行エージェント等に対して招聘状を出し、木更津に来訪頂いた中国の方は約30組・600人に増加致しました。これは一般の中国人観光客はカウントしていませんので、セールスによる効果が現れてきたものと考えております。
木更津にある一つのホテルでは、雑技団を招いてのショーを開催するなど、中国からのお客さま誘致に積極的に取組まれていたり、また、東京湾アクアラインの対岸地、金田にあるホテルにも外国の方が多く宿泊していると伺っております。特に台湾をはじめとする東アジアから多くの方がいらっしゃっているようです。日本にはアジアから年間約580万人の方が訪日されており、韓国(2,370千人)、台湾(1,352千人)、中国(980千人)、と東アジアからの訪日がトップを占めていると伺っております。
木更津には、我が国に誇れるような際立った観光資源はないですが、アクアラインを通過し、「風の塔」、「海ほたる」を見ながら木更津市内へ、自然豊かなかずさアカデミアパーク等で日頃の疲れを癒して頂き、市内に宿泊して頂きたいと考えております。
また、中国には国営企業がありますので、そういった技術者のエージェント・トリップ、ビジネス・トリップ(視察旅行)として新日本製鐵(株)君津製鉄所や東京電力富津火力発電所等の視察旅行もニーズがあるようです。さらに、市内には7つの高校等(6校・1高専)がありますので、修学旅行先として交流を深めるには良い環境があり、その一例として、昨年7月に木更津総合高校に中国の西北工業大学附属学校の高校生や教師、PTAなど総勢22人が来訪し、木更津総合高校と交流を深めたところです。このように中国等からのインバウンド事業には積極的に取組んでおります。
また、東京からのアクセス性・近接性が向上したこともあり、「木更津キャッツアイ」をはじめ、「華麗なる一族」など、ドラマ等の撮影場所として木更津が選ばれることが多くなり、市としても積極的に協力、撮影場所として開放しているところです。

外国人入国者数・日本人出国者数の推移
国籍(出身地)別 外国人入国者数

司会)市長から最初のテーマである「南房総・木更津への集客促進策について」一部、本市の取組をご紹介頂きましたが、大使は日本航空(JAL)の国際客室乗務員として広く海外の様々なところをご覧になっていると思いますが、そういう大使から見て、木更津市、広くは南房総地域への集客という観点から何かお感じになっているところやどういうところが魅力かお話を頂戴したいと存じます。
大使)大変難しい質問ですが、木更津市の特徴とは一体何なのだろうかと私も考え、中々、それが的確に掴めない感じがしておりましたので、市内の色々な所を見て回っていました。木更津は羽田からも成田からも非常に近い距離に位置し、特に羽田に関しては東京湾アクアラインの開通で木更津まで30分程度となりました。また、市長のご発言にもありますように、国際線においては、中国からのインバウンドに関しては日本航空でも現在、非常に力を入れており、全日空も競争して路線を増やしているところです。特に、ビジネス客を中心に顧客獲得に向けて両社とも力を入れているところです。
羽田空港も最近は、国内線だけでなく国際線、特に韓国便が、定期便が運航できないため、チャーター便※ という形で、殆ど毎日のように運航されております。成田だけではなく羽田からも韓国・中国から多数来日されているようです。最近のテレビでも紹介されておりましたが、韓国・中国からの観光客の殆どがショッピングを目的としているようです。電化製品、最近では銀座のブランド品などのショッピングを目的としており、一時は、東京ディズニーリゾートでしたが、それがショッピングに目的がシフトしているように思います。経済発展とともに、一人一人の所得が向上し、裕福になってきていることに起因していることと思います。羽田から韓国・中国の便が運航されているので、私もそうした観光客が木更津を訪れる方策を検討していきたいと思いますが、一つとして午前中視察した東京湾アクアラインは本当に素晴らしい財産だと思います。
※現在、羽田空港における国際便は、深夜早朝時間帯における国際旅客チャーター便と昼間時間帯における羽田空港から金浦空港間のプログラム・チャーター便、また昨年9月から就航されている羽田空港から上海虹橋空港の定期チャーター便のみ。
羽田空港における国際便就航に際して、国土交通省は国内便の最大距離である1,947km(羽田から石垣間)をひとつの目安として近距離国際路線に限定する方式を検討(ペリメータ規制)。
市長)東京湾アクアライン(海ほたる・風の塔)は、中国の方も非常に興味のある建物のようです。「風の塔」の中などは普段、見ることの出来ない場所ですので、そういう所をお見せすると、とても興味・関心をお持ち頂いたことがありました。いずれにしても東京湾アクアライン、特に海ほたるは木更津市に所在しておりますので、一つの財産であると思っております。あとはショッピングです。買い物が出来るところですが、現在、築地にある新日鐵所有の未利用地に大型SCの開発が進捗している状況です。
また、かずさアカデミアパークにも、少しずつではありますが、企業の進出が決まり、賑やかさが増していくものと期待しているところです。
しかしながら、現在、羽田のD滑走路の拡張事業が進捗中ですが、本事業は色々と検討した結果、フローティングではなく埋立てによる事業手法が選択され、豊富で質の良い山砂を有する君津地域(市原市・袖ヶ浦市・木更津市・君津市・富津市)から最高ダンプカー2,700台/日分の山砂が君津地域から採取され木更津港(80%程度)と袖ヶ浦港(20%程度)に搬入され、船で工事箇所まで運搬されております。
一時は、ダンプカーの台数が増え、粉塵や道路への影響(轍等)を懸念・苦慮しておりましたが、高速道路での運搬を国に許可して頂いたため、一時の混雑は回避されたところです。正直なところ、本地域から国の大型プロジェクトのために大量の山砂を採取し、木更津港・袖ヶ浦港から運搬と、本地域は住民の生活環境への影響を懸念しながら多大なる協力・貢献をしていることは事実として、本工事への協力の恩典として国に何かしらの支援を求めたいと思うのが地域の本音だと思います。

東京国際空港D

昨年12月29日で東京湾アクアラインも開通10年が経過し、アクアラインの活用方策については地元の責任・使命でもあるのですが、開通当時は東京湾アクアラインを渡り、対岸から大勢の方が千葉県に押し寄せるものと誰もが期待し、宅地開発を進めたところです。かずさアカデミアパークは宅地ではありませんが、その一つと言えます。また、東京湾アクアラインの木更津側着岸地である金田地域も都市再生機構と千葉県が主体となり開発を行うこととなりましたが、バブル崩壊後の長引く地域経済の停滞等により事業計画の変更を余儀なくされるなど、開通当初、期待した効果は残念ながら見込めなかったと言えます。宅地開発は進めたが、人が来ず、土地が売れないという悪循環を繰り返し、過去には地価下落率全国一位が3から4年続くなど、不名誉な記録で有名になったこともありました。羽田からの近接性・アクセス性が非常に向上したことも有り、何とか羽田空港関連の事業所を本市に誘致出来ないかと模索しているととともに、本市は低廉で良好な宅地を有しておりますので、是非、空港関係者の方にその点を宣伝して頂きたいと思います。
司会)東京湾アクアラインの活用方策については、様々な観点があるかと思いますが、どのような活用方策にしても東京湾アクアラインが本市の重要な財産であることは間違いない事実だと思います。また、羽田・成田からのアクセス性のお話が出ましたが本日、ご用意させて頂いたテーマの2として、本市の強み・弱みをお伺いしたいと存じます。今後、更に磨きをかけ積極的に情報発信していかなければならない強みとして東京湾アクアラインが話題として挙げられましたが、他にも様々な隠れた資産や磨きをかえるべき資産・積極的に情報発信すべき資産等あるかと思いますが、その点について外から見た感想としていかがですか。
大使)やはり木更津の良い点は豊かな自然を有していることだと思います。東京近郊でこれだけ豊かな自然を有している地域は他にはないと思います。それは四季がはっきりしていて季節感が味わえるところや、野菜や果物をはじめとした食べ物も豊富ですし、県が「千産千消」という言葉を盛んに推奨しておりますが、そこを地でいく市だと思いますし、本当に実感できるところだと思います。
よくお話の中で、「木更津には此処というセールスポイントが無いです」という方がいらっしゃいますが、木更津を拠点として1時間から2時間程度のエリアには見るべき所・体験できる所が沢山あると思います。そこが私にとって木更津の強みだと思います。木更津市を拠点に袖ヶ浦・君津・大多喜等に目を広げると、ドライブで1時間程度の所に様々な資源があるということは、本当に木更津の強みだと思います。

千葉県地図

市長)木更津のイメージを人に聞くと、「貝」、「海苔」、「海」、「魚」等をイメージされるようです。昔、花街として栄えた時代は割烹も沢山あったことから、飲食店の充実が必要ではないかとご助言・アドバイスを頂いたこともありました。具体的には、木更津に美味しい食を提供する横丁のような食の集積施設があれば東京湾アクアラインを渡り、お客さんが来てくれるのではないかとお話を頂戴したことがありましたが、確かに飲食店の充実も重要だと思いますが、東京湾アクアラインを渡って本市まで15分程度。朝、対岸の地域から本市や南房総を目指して出発すると東京湾アクアラインを経由して本市まで数十分程度で到着してしまうので、その時点で食事を採ろうと考える人が少なく、本市より先にある館山や最近流行している鋸南町の保田漁協が直営している「ばんや」などに行って食事を採ろうとする人が多いように思われます。こうしたことを踏まえると本市はどうしても通過点になりがちですが、朝、ゆっくりと出発してお昼に本市に到着するような一つの楽しみ方やプランを積極的に企画・提示する等、色々な工夫を凝らすことが重要だと思います。
四国等も同様だと思いますが、橋の袂というのはアクセス性が良過ぎて、なたなか滞在して頂けない状況があるようです。人々の移動時間の短縮等、アクセス性を向上させるために橋を架ける訳ですので袂の地域はアクセス性は向上するものの、滞在させるにはそれなりに工夫が必要だと感じております。そこで本市として、東京湾アクアラインを渡ってきた方が昼まで滞在できるような様々な仕掛けを検討していかなければならないと感じております。
司会)先程、昼食を採りながら同様のお話をしておりましたが、本市には一つ一つ色々な資源はあるのですが、一つ一つが沢山の方の集客に対応できていない、情報発信が弱い等のお話がありましたが、その点についていかがですか。
大使)知られていない現状があると思います。トマトが美味しい、梨が美味しい、矢那川ダム周辺が整備されていて散歩やウォーキングをするには適した場所がある、ということが知られていない現状があると思います。木更津市が東京に近いということが実感されていないと思います。私も友人に東京・羽田からバスで30分程度で木更津に来れることを話しても、驚くものの実感としては感じてなく、そういう点を重点的に解消するよう取組まれると木更津市を訪れるための動機付けになると思います。
市長)以前は房総半島とい半島性のハンディキャップがありました。東京、特に羽田方面は東京でも南に位置し、横浜などは本当に用事がない限り、なかなか訪問することのない都市だったと思うのですが、今では東京も横浜も同様の時間で行く事が可能となり、利便性は数段、向上したのですが、半島性が100%解消されたのかというと疑問は残ります。大分、半島性は解消されたものの、例えば東京湾アクアラインの通行料が高い等、更なる東京湾アクアラインの、人・モノの交流を促進させることが半島性の解消には必要だと思います。大使がおっしゃるとおり、こんなに近いということを実感して頂き、広く知って頂きたいと思います。
司会)それでは最後のテーマとなりますが、本市が最重要課題に掲げる「定住促進」。東京湾アクアラインの建設によって本市への流入人口増加が期待され、それに伴う宅地開発を進めてきた訳ですが、今後、我が国において進展する人口減少時代において、本市が自立都市を維持・継続していくためにも定住促進は重要なテーマだと思っております。そこで羽田・成田との近接性を有する本市へ、客室乗務員をはじめとした空港関係者の定住を促進するために何かしらの障害が存在するであれば、市としてご協力出来る部分についてはご協力させて頂きたいと思います。また、一歩進んだ施策を展開するに当たってのヒントがあれば教えて頂きたいと思います。
大使)私は君津の実家から羽田・成田に通っていた時期がありました。会社が用意する配車制度には距離・金額制限があり、それを超える部分については自己負担というシステムになっております。羽田・成田の両空港に通える地域を探していくと、ここ十数年位前までは柏をはじめとする東葛地区、また、その以前、国内線・国際線とも、羽田空港が中心だった時代となると横浜・鎌倉・湘南地域が多かったですが、国際線の中心が成田空港になってからは、佐倉・四街道が多くなってきました。確かに木更津市は羽田・成田から近いのですが、会社が用意する配車は経路として東京湾アクアラインが認められておりません。そうは言っても高速バスでの通勤は可能ですし、また、実際に市原に在住し、陸路で通勤されているパイロットの方もいらっしゃいます。今後、木更津・市原地域に居住する人が増えれば会社としても配車による東京湾アクアライン利用は検討されていくこともあるでしょうが、現時点では認められていないのが現状です。
本当に、東京・羽田から木更津は近いということが認知されていなく、高速バスでは快適に座って、しかも、移動時間も30から40分程度と非常に便利になっていることを、利用した方は実感すると思います。その事があまり知られていないというのが現況だと思います。
市長)やはり何か動機付けとなる仕掛けを検討し、一度、本市に来て頂くことが重要だと実感致しました。
司会)お伺いしたところ、日本航空の方は毎年、木更津に潮干狩りにいらっしゃっているとお伺いしましたがいかがですか。
大使)航空の労組の中で毎年、木更津に潮干狩りに来ているところがあります。今年も実施すると聞いております。これは一つの交流のアイデアですが、例えば、市内の小学生を対象として、成田や羽田空港施設を私(大使)が案内するというようなことが出来るのではないかと思います。普段、見ることの出来ない空港施設を案内し、生の現場を体験して頂くような企画は可能だと思います。その際、市でバスを出して頂ければ費用もそれ程掛けずに実現することができ、参加もし易いのではないでしょうか。また、潮干狩りのお話がありましたが、組合の福利厚生事業として潮干狩り等は毎年、実施しておりますので、こうした福利厚生事業と市で何かしらのタイアップし、木更津を訪れた際、良好な住宅地を案内する等、木更津の魅力を伝える機会を創り出すことは、今後、検討する余地がある分野だと思います。
またこの先2から3年の間で、羽田空港の24時間体制は構築されます。また、再拡張、更なる国際化が計画されています。羽田発着の中国線・韓国線は、大幅に増便されていくことになると思われます。木更津からの通勤となると、早朝便・深夜便搭乗業務に対応した高速バスがないことが、一つのネックで、その辺が解消されると更に利便性が向上されると思います。
本当に木更津市は羽田・成田から近く交通アクセスの良い地域で、また、豊かな自然も有しております。市内だけでなく、概ね1時間程度の範囲に魅力的な場所や資源が沢山ある、ということが木更津の最大の強みだと思います。
市長)今後も木更津の海岸線については、埋立ては行わず現状を維持・保全し、一つの財産として潮干狩り等は永久に残っていくものと思います。是非、会社全体でお越し頂ければ幸いです。また、東京湾全体が段々きれいになってきてますので、潮干狩りや「すだて」が注目され、盛んになっていくことも期待されます。こうした観光資源を大事に育て、本市の良好な住宅地とともに対岸に情報発信していきたいと思います。
司会)本日はご多忙のところ、貴重なご意見を頂き誠に有り難うございます。本日、頂いたご意見等を踏まえ、本市のPRや定住・交流の促進に向けて、大使のお力も借りつつ、積極的に施策を展開して参りたいと思います。本日は長時間に渡り本当に有り難うございました。