陸上自衛隊オスプレイの暫定配備計画への協力について(令和元年12月25日)

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ページ番号1006012  更新日 令和2年2月18日

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市長からの報告

 本年5月に、原田前防衛副大臣より陸上自衛隊オスプレイの暫定配備計画への協力依頼があって以降、市民の安全・安心を確保する観点から、計画に協力できるかどうかという点について、慎重に検討を重ねてきたところでございます。

 私は、この後申し上げる経緯をたどり、陸上自衛隊オスプレイの暫定配備計画に協力するという決断をいたしましたので、ご報告申し上げます。

 市としては、判断にあたり、2つの観点から考えてまいりました。

 第一に、わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中で、一地方自治体として、国の防衛政策には、基本的に協力する立場にあるということです。

 第二に、その一方で、市政運営において最も重要であると考える市民の安全・安心の確保について、防衛省の説明が十分であるかどうか、このことについては、住民説明会等で出された懸念事項等に対し、市民生活への影響を極力抑えるため、防衛省が真摯に対応することが確認できるかどうかということです。

 市では、市民のご意見等を伺い、市議会や千葉県とも相談しながら総合的に判断したいと考え、6月から8月までの間に15回の住民説明会を実施し、そこで寄せられた暫定配備期間の明示の必要性、オスプレイの安全性への懸念、現在の木更津駐屯地の運用に関する近隣住民の負担感をはじめとする様々なご意見、ご質問を踏まえた上で、これらの懸念事項等に関し、改めて、防衛省の対応等について確認したうえで論点の整理を行いました。

 まず「木更津駐屯地への暫定配備について」でございます。

 暫定配備と言うからには、佐賀空港西側に開設予定である、駐屯地整備の見通しを踏まえた期間を明らかにする必要があり、それがなければ受け入れるかどうかの判断はできないと、これまでも申し上げてきた通りでございます。また、このことは住民説明会でも多くの質問として寄せられておりました。

 防衛省からは「できるだけ短くなるよう最大限の努力をするとともに、期間の目安についても検討する」との回答をいただくも、具体的な期間は明らかにされていない状態でした。

 次に「木更津駐屯地を暫定配備先に選定する必要性」でございます。

 他の航空基地や駐屯地と比較して、木更津駐屯地が暫定配備先として最適であるという根拠を具体的に見出すことはできませんでしたが、木更津駐屯地以外の駐屯地や基地の個別評価については明らかにできないとする防衛省の説明は、安全保障に与える影響を考慮してのことと考えることができる上、木更津駐屯地が防衛省の暫定配備先として考える4つの条件を満たしていることは確認することができたと考えております。

 続いて「オスプレイの安全性」でございます。

 オスプレイの機体の安全性に関する防衛省の説明に、不合理な点はないと考えておりますので、オスプレイの安全性に関する防衛省の評価は受け入れたいと思います。

 なお、これまでに起こった米海兵隊MV-22オスプレイの重大な事故の原因は機体自体の問題によるものではないことから、ヒューマンエラー防止に向けた万全の対策を講じることは、市民の不安解消に向けて欠くことのできないものと考えております。

 さらに「生活環境への影響について」でございます。

 防衛省は、規定された飛行経路等の遵守や、深夜及び早朝の飛行に関する可能な限りの回避等、任務に支障のない範囲で引き続き周辺への配慮に努めるとしておりますが、オスプレイが配備されることにより、基地周辺住民への騒音や振動など、負担感の増加が懸念されるため、より地域住民に寄り添った対応の検討が必要と考えます。

 あわせて「周辺産業への影響について」でございます。

 漁業及び農業への影響に関する防衛省の説明には、不合理な点はないと考えますが、一方で、潮干狩りなど、基地周辺において集客イベントが実施される場合には、具体的なオスプレイの飛行運用について木更津駐屯地と調整をしていく必要がございます。

 最後に、オスプレイのみならず、既存の航空機を含めた木更津駐屯地全体の運用について、市民の懸念事項等を協議する場を早期に設定する必要があると考えます。

 以上のように、市としての考え方をまとめ、12月6日、市議会に対し報告書を提出させていただいたところでございます。

 また、先週18日には、木更津市議会において「陸上自衛隊のオスプレイ暫定配備に関する意見書」が決議されました。

その内容につきましては、大変重く受け止めたところでございます。

 一方で、かねてから防衛省へ求めてまいりました暫定配備期間は明らかにされないままであり、このままでは暫定配備計画に協力できるかどうかの判断ができず、市民の皆様にご心配をおかけしたまま、判断を長引かせることとなることを懸念しておりました。

 そのため、私は、最終的に確認が必要だと思われる4つの事項について、河野防衛大臣の見解を伺った上で判断をしたいと思い、本日防衛省を訪問してまいりました。

 1つ目は「暫定配備期間」でございます。

 陸上自衛隊オスプレイは、佐賀空港への配備が前提であり、木更津駐屯地への配備があくまでも暫定であるならば、暫定配備期間はオスプレイの暫定配備の開始から5年以内としていただけるか、という点です。

 現在の佐賀における調整状況を踏まえると、用地の交渉には、ある程度の期間が見込まれる中ではありますが、市民生活への影響等を鑑みますと、暫定配備期間は、5年以内が現実的であると考えます。

 2つ目は「徹底した安全対策などの木更津駐屯地の運用における配慮」でございます。

 陸上自衛隊オスプレイの暫定配備にあたり、徹底した安全対策を行うとともに、潮干狩や、基地周辺で市民等が多数集まるイベント開催時には、運用面で最大限の配慮をしていただけるのか。

 3つ目は「協議体制の構築」でございます。

 木更津駐屯地の運用に係る市民の懸念事項などの協議等を行うため、関係者が参画する協議体制を構築していただけるのか。

 4つ目は「暫定配備に係る情報提供」でございます。

 陸上自衛隊オスプレイの暫定配備に関する情報や、佐賀空港の施設整備の進捗状況に関する情報の提供を適切に行っていただけるのか。

 以上、4点について、河野防衛大臣の見解を伺ったところ、私が申し上げたことについて重く受け止めていただき、『陸上自衛隊オスプレイの暫定配備期間は5年以内を目標』とすること、『徹底した安全対策などの木更津駐屯地の運用において配慮』すること、『協議体制を構築』すること、『暫定配備計画等の適切な情報提供』をすることを防衛省として対応する旨、河野防衛大臣から発言がございましたので、陸上自衛隊オスプレイの暫定配備計画に協力することを決断し、その旨を河野防衛大臣に申し上げました。

 併せて、4つの事項については、書面で残すことを確認いたしました。

 また、本日、この防衛省への訪問について、先ほど森田千葉県知事と面会し、暫定配備計画に協力する決断をしたことをご報告してまいりました。

 知事からは、私の決断を尊重するとのお言葉をいただき、また、今後も緊密に相談・連携させていただくことを確認してまいりました。

 今般の、陸上自衛隊オスプレイの暫定配備計画に木更津市として協力することにつきましては、暫定配備により生じることが想定される基地周辺住民の皆様へのご負担、市民の皆様の安全性等へのご懸念などを考えますと非常に難しい決断でございました。

 今後は、これまで確認してまいりました防衛省の対応等を注視し、必要な情報提供等を求めてまいります。

 その上で、引き続き市民の安全・安心を第一に考え、全力で基地対策に取り組んでまいりたいと考えております。市民の皆様にはどうかご理解を賜りたいと存じます。

令和元年12月25日

木更津市長 渡辺 芳邦

 

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