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所信表明

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更新日:2024年02月29日

令和4年4月木更津市議会臨時会における所信表明です。

令和4年4月木更津市議会臨時会

令和4年4月26日、木更津市議会臨時会の議案の提案前に、議長のお許しをいただき所信表明を行いました。

常に初心を忘れることなく、真摯に市政運営に努めてまいります。

所信表明

この度、市民の皆様からご信任を賜り、引き続き、木更津市政を担わせていただくことになりました。
改めて、その職責の重さを痛感し、身が引き締まる思いでございます。
これまでの2期8年間の経験を活かしながら、常に、初心を忘れることなく、議員の皆様との丁寧な議論を通じ、真摯に市政運営に努めてまいる所存でございます。

平成26年3月に市長に就任して以来、これまで、市民の皆様の負託に応えるため、木更津市政の発展に邁進してまいりました。
1期目の4年間につきましては、「未来につながるまちづくり」を進めるためのビジョンとして、「将来に向けた土台づくり」、「木更津力の強化」、「賑わいづくり」の3つの柱を掲げ、市民の皆様とともに、施策に取り組んでまいりました。
また、地方創生に向けた新たな視点として「オーガニックなまちづくり」を掲げ、「自立」、「循環」、「共生」を軸とした持続可能なまちの方向性を示し、市政運営を進めてまいりました。

平成30年3月からの2期目の4年間につきましては、本市が持続可能なまちとして、新たなステージに向かうために、「未来へつながる市民総出のまちづくり」を目指し、「オーガニックな まちづくり」のステップアップとして、「木更津力のさらなる強化」、「支え合いのある地域づくり」、「持続可能な社会システム」の3つを市政運営に関するポイントに掲げ、各施策に取り組んでまいりました。

「都心に一番近い田舎」という本市の強みを活かし、多様な暮らし方の実現を市民の皆様や首都圏の方々へ提供する取り組みを進めるとともに、産業・創業支援センター「らづBiz」の機能強化や電子地域通貨「アクアコイン」を導入し、地域経済の活性化を図っているところでございます。
また、まちなかの憩いと賑わいの創出に向けて「中心市街地活性化基本計画」の策定により、 コンパクトなまちづくりを推進し、その一環である「パークベイプロジェクト」では、先月、鳥居崎海浜公園に、「食」を中心とした集客施設が開業したところでございます。
その他、まちづくり協議会の設立の促進による地域自治の振興、子育て世代包括支援センター 「きさらづネウボラ」の開設など、子どもを育む環境づくりを進めるとともに、「らづナビ」の導入による市民と市の双方向の情報発信・情報共有や、窓口業務の民間への外部委託、また、かずさ水道広域連合企業団の設立や共同利用のできる新火葬場「きみさらず聖苑」建設による近隣自治体との広域連携など、行政改革の取り組みを推進してまいりました。

これまでの8年間を振り返りますと、積み重ねてまいりました施策の成果が、少しずつ現れているものと認識しておりますが、現在、本市を取り巻く環境は、全国的な人口減少の到来や少子高齢化の進行、気候危機の影響による自然災害の甚大多発化、新型コロナウイルス感染症の対策など、経済・自然環境・暮らしにおいて、抜本的な変革期の真っ只中にあると言えます。世界情勢におきましても、長引く新型コロナウイルス感染症の影響に加え、ロシアのウクライナ侵攻の解決の不透明感など、世界的な政治及び経済不安の状況が続いていくものと推測しております。

今、まさに、命と暮らしの豊かさの追及が中心的課題となる時代が始まっており、これからの私たちが目指すのは、安心感や幸福感があふれ、健康で健全かつ美しい暮らしを享受できるウェルネス社会の実現であると考えております。
本市においては、人と自然が調和した持続可能なまちとして、子どもたちが安心して受け継いでいけるよう、変革の歩みを止めることなく、さらに進めることが重要です。

今後の4年間は、「次代へつなぐ」をテーマとして、これまで取り組んでまいりました「市民のチャレンジが育まれ、人・もの・文化が循環する自立した地域づくり、オーガニックなまちづくり」を一層推進し、共生と循環で地域を円熟する中で木更津らしい豊かさを確立したいと考えます。
このような考えのもと、これからの4年間の市政運営に関する柱として、「暮らし、豊かに」、「頼れるきさらづ」、「未来ある行政モデル」の3つを掲げさせていただきます。

1つ目の柱は「暮らし、豊かに」でございます。
これまで5年間進めてきたオーガニックなまちづくりにより、市民の皆様、市内の各企業、行政がそれぞれの個性を育て成長し、共生と循環により、成熟する経済を目指すとともに、木更津らしさが豊かさとして実感できる地域づくりを進めてまいります。
具体的には、新型コロナウイルス感染症対応体制を推進し、市民の命と暮らしを守ることを最優先するとともに、パートナーシップ、ファミリーシップ制度の導入や女性の起業、シングルマザーの就労支援などの多様性向上による市民力の強化を図ってまいります。
また、スポーツに触れる機会の創出や生涯にわたって知恵となる食育計画の推進、高齢者の保健事業と介護予防連携による未病ケアの確立などによる健康寿命の延伸を図るとともに、地域包括ケアシステム強化などのシニア世代の生活環境の充実や待機児童ゼロの達成と継続による子育て環境を充実させることで、誰もが暮らしの豊かさを実感できる社会の実現を目指してまいります。
さらに、公共施設の防災拠点化の推進や全地区一斉の防災訓練の実施、要支援者の支援体制の強化など、地域防災力の向上に努め、安心な暮らしのかなうレジリアンスな地域づくりに取り組んでまいります。

2つ目は「頼れるきさらづ」でございます。
官民連携による木更津力の強靭化と安定化を図り、市民それぞれのチャレンジを支援できる、 自立した地域となることを目指してまいります。
具体的には、中小企業のIT化、SDGs推進取組の支援による経営力の底上げ、学校給食米100%オーガニック化を基軸とした環境保全型農業の推進による地域経済の強化を図るとともに、木更津オーガニックブランドの発信による地産全消への土台づくりや電子地域通貨アクアコインの活用による豊かさの巡る経済圏の創出、DMOによるオーガニックツーリズムの構築と産業の創出、金鈴塚古墳や木更津飛行場の地域活性化に向けた活用などにより、木更津らしさと価値創出に取り組んでまいります。
また、有機廃棄物の堆肥化、リサイクル・リユースセンターの整備による循環型経済の創出やゼロカーボンへの仕組みづくり、住み続けたいと思われるまちの基盤となるデザインコードの作成などによる、人と自然が調和する環境の保全に取り組んでまいります。
そのほか、あらゆる世代の居場所づくりに向けた公民館の活用改革、生涯学習センターの機能充実、食と環境と経済教育の充実や特認校の特色ある教育カリキュラムの推進など、継続的な学びの機会創出を進めることで、自立した地域づくりを目指してまいります。

3つ目は「未来ある行政モデル」でございます。
市民に寄り添い、市民に頼られる市役所として存在するために、持続可能な自治体の基盤となる行政モデルの確立を目指してまいります。
具体的には、DXによる職員業務のスマート化や民間活力の導入拡大、プライマリーバランスの均衡維持による行財政基盤の強化を図るとともに、木更津自立都市圏の構築に向け、多様なツーリズムの造成や圏域内の救急医療体制の強化など、近隣市との連携を高めてまいります。
また、多様化する社会課題に対する市職員の対応力を強化すると同時に、DXによる市民と行政、市民同士の接点強化、「地区まちづくり協議会」と地区担当職員による連携強化などにより、濃厚な官民コミュニケーションの円滑化を図る中で、市民の身近な不都合に手を差し出せる、頼りにされる市役所となる仕組みづくりを推進してまいります。
さらに、新庁舎及び駅前交流プラザや文化芸術の拠点、子育ての拠点などの公共施設整備を推進し、市民の居場所づくりに木更津らしさを取り入れ、未来ある行政モデルを構築してまいります。

 市政運営に関する3つの柱は以上でございますが、本市の持つ魅力やポテンシャルを最大限に活かして、次代の木更津を次世代につなぎ、皆様が木更津に愛着と誇りを持って安心して生活できるよう、それぞれの施策に全力で取り組んでまいる所存でございます。

最後になりますが、今年は、市制施行80周年という記念の年でございます。
各施策を推進するにあたりましては、市制施行100周年を見据えたまちづくりのスタートの年として、本市の未来のあり方や担うべき役割について、市民の皆様と共に考え、共有しながら進めてまいりたいと考えております。

議員各位のより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、所信表明とさせていただきます。
ありがとうございました。

この記事に関するお問い合わせ先

市長公室秘書課
〒292-8501
千葉県木更津市富士見1-2-1
駅前庁舎(スパークルシティ木更津8階)
秘書係電話番号:0438-23-7044
ファクス:0438-23-9338
市長公室秘書課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。

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