特定外来生物
特定外来生物とは
特定外来生物は海外起源の外来種で、生態系、人の身体、農林水産業に被害を及ぼすもの、または及ぼす恐れのあるものが指定されます。これらの種が拡がることを防ぐため法律で「飼育・栽培」「生きたまま運搬」「保管」「輸入」「野外への放出、植栽、種まき」「無許可の譲渡」に規制があります。
特定外来生物を発見した場合は、積極的な駆除をお願いいたします。また、一部の種は県への通報の必要がありますので、見かけたら見かけた場所と写真などを市に提供してください。
外来生物法についてのチラシ(環境省・農林水産省) (PDFファイル: 426.5KB)
動物
アライグマ
アライグマは北米大陸が起源の外来生物です。日本在来種のたぬきと外見が似ているので間違って捕獲や駆除しないようにお願いします。
特徴は、指は5本指(たぬきは4本)、尾に縞模様(たぬきはなし)があり、顔に白い模様(たぬきはなし)があります。
1歳から繁殖可能で、1年に1回、春~夏ごろに2~6頭を毎年出産します。
夜行性で樹上や家屋の隙間などに潜んでおり、家の軒先の隙間などから天井に侵入することがあります。

対応
市では、アライグマ用の「箱罠の貸出」と「かかったアライグマの回収・処分」をしております。以下の点に注意して環境政策課(0438-36-1443)もしくは、農林水産課(0438-23-8444)までお問い合わせください。
【注意事項】
- 借りた罠を第三者に転貸、自己の管理する敷地外での設置をしないでください。
- かならず、毎日見回りしてください。
- 極力ご自宅での回収とさせてください。
箱罠には、猫なども入ることがあり錯誤捕獲の可能性がありますので毎日見回りをお願いします。また、自己の管理する敷地外での設置はいたずらなどによる破損、事故によるけがの恐れがあるため絶対にやめてください。
アライグマについてのチラシ(環境省) (PDFファイル: 2.7MB)
アカミミガメ
アカミミガメは北米大陸が起源の外来種です。これまで「ミドリガメ」の通称でペットとして輸入されました。
特徴は、耳のあたりに赤い模様がある、甲羅が緑色で平べったいところが特徴です(在来種のニホンイシガメは黄色っぽい色で丸みを帯びた甲羅)。また、生態になると在来種のニホンイシガメより倍近い大きさになります。
ペットとして流通していたので、全国の広い地域に分布しています。

対応
アカミミガメは、既に日本の広い地域でみられる外来生物で特定外来生物の中でも「捕獲」「飼育」「譲渡」をすることができます(条件付特定外来生物)。ただし、飼育していた個体を野外に放出、広める目的で譲渡することはできません。
家庭でペットとして飼育することには制限はありませんので、責任をもって飼育してください。
また、野外で見かけても「自分で飼う意志」がない場合は、拾ったり、移動させたりしないでください。
アカミミガメについてのチラシ(環境省) (PDFファイル: 1.9MB)
アメリカザリガニ
アメリカザリガニは北米大陸が起源の外来種です。ペットとして輸入され、今もおおく飼育されているとされています。
特徴は、体の色が赤色で大柄です。在来種の日本ザリガニは北海道と東北地方の一部に生息しておりますので、本市でみられるザリガニは外来種です。

対応
アメリカザリガニは、既に日本の広い地域でみられる外来生物で特定外来生物の中でも「捕獲」「飼育」「譲渡」をすることができます(条件付特定外来生物)。ただし、飼育していた個体を野外に放出、広める目的で譲渡することはできません。
家庭でペットとして飼育することには制限はありませんので、責任をもって飼育してください。
また、野外で見かけても「自分で飼う意志」がない場合は、拾ったり、移動させたりしないでください。
アメリカザリガニについてのチラシ(環境省) (PDFファイル: 1.9MB)
セアカゴケグモ
セアカゴケグモは、オーストラリアが起源の外来種です。日本に輸入された資材に紛れて侵入されたと考えられています。
特徴は、背中に大きな赤い模様がある1cm程度のくもです。オスとメスで体格が異なり、大柄なメスに毒があります。

対応
セアカゴケグモは、大きなメスと小柄なオスのうち、メスに毒があります。性格は攻撃的ではないとされているため、素手などで触れることがないようお願いいたします。
駆除の方法としては、市販されている殺虫剤が有効です。また、熱湯をかけたり、踏みつぶすなどの物理的な方法でも構いません。
もし咬まれてしまった場合、痛みや腫れを引き起こし、重症化すると吐き気や腹痛などの症状を引き起こすことがあります。ご相談は、君津健康福祉センター(0438-22-3743)までお問い合わせください。もし、咬んだ個体の死骸があればプラスチック容器などに入れ、医療機関に持参してください。
セアカゴケグモについてのチラシ(環境省) (PDFファイル: 2.0MB)
ヒアリ(見かけたらご連絡ください)
ヒアリは、もともと南米大陸が起源の外来生物ですが、輸入した資材などに紛れて侵入し、北米大陸、オーストラリア、ニュージーランド、中国などでも発見されるようになりました。日本でも同じ経路で侵入したと考えられています。
特徴は6mm程度の小さいアリで、体は全体的につやがあり赤みががかっています。また、お尻の先に毒針があります。

対応
ヒアリは、「働きアリ」のお尻に毒針を持っていますので、見かけたら素手などで触れないようお願いいたします。
ヒアリは、現在環境省が定着しないよう対応しています。主には輸入品を取り扱う港湾や空港などで発見事例がありますが、家庭でも輸入品の箱の中から確認されることがあります。見かけた際は、少数の場合は殺虫剤などで殺してから容器に保管して、環境省の関東地方環境事務所(048-600-0817)にご連絡ください。多数もしくは巣がある場合は、大変危険ですので踏みつけたり、水をかけたりといった刺激を与えないでください。
もし刺された場合は、人によって症状の程度が異なります。2~30分安静にして、体調の変化がないか様子を見てください。刺された瞬間に焼けるような痛み、刺された箇所にかゆみや膿がたまるようにありますが、症状は徐々に改善します。ただし、ヒアリの毒にアレルギーを持っている方は、じんましん、呼吸困難、血圧低下、意識障害などアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こすことがありますので、早急に医療機関を受診し、ヒアリに刺された可能性がある旨、医師に説明してください。
ヒアリについてのチラシ(環境省) (PDFファイル: 7.7MB)
クビアカツヤカミキリ
クビアカツヤカミキリは、中国やベトナム、朝鮮半島などの東アジアが起源の外来生物です。明確な侵入経路は不明ですが、輸入貨物や国政の梱包材などに紛れていることがあります。
生体の特徴は2~3cm程度、首元が赤く、つやつやした身体をしています。幼虫は樹木の中で過ごすため見かけることはほぼありませんが、桜や梅などの果樹(バラ科)に住み、住んでいる樹木には特徴的なフラス(木くずと糞の山)が堆積します。
対応
日本では、クビアカツヤカミキリ以外の在来種もおりますので、フラスだけでは同種と特定することはできません。生体であれば、見つけた場所と写真のご提供をお願いします。また、フラスを見つけた場合は、フラスと樹種が確認できるような写真も併せてご提供ください。連絡先は市の環境政策課(0438-36-1443)もしくは千葉県の生物多様性センター(043-265-3601)までお願いいたします。
クビアカツヤカミキリについてのチラシ(環境省) (PDFファイル: 1.3MB)
植物
オオキンケイギク
オオキンケイギクは、北アメリカ大陸が起源の特定外来生物です。かつては、道路の緑化のために利用したり、ポット苗などで流通しておりました。しかし、強靭な種であることから在来の植物を駆逐してしまうこととなってしまいました。
特徴は、キク科の植物で外見はコスモスに大変良く似ています。しかし、コスモスでは黄色い中央と赤や白などの花弁がありますが、オオキンケイギクは中央も花弁もすべて黄色であることが特徴です。

対応
オオキンケイギクは、きれいな花ですが栽培等は禁止されております。見つけたら、根ごと引抜き、ごみ袋などで枯死(枯れさせる)させてからごみステーション等に排出してください。根や種などが残ってしまうと翌年もまた生えてきてしまいますので、残さないよう注意が必要です。しかし、根絶には時間がかかるものですので継続して除去をお願いいたします。
時期としては、5月から7月に花をつけ、7月から9月にかけて種を作りますので、コスモスと区別しやすい時期に駆除すると効果的です。
オオキンケイギクについてのチラシ(環境省) (PDFファイル: 1.3MB)
ナガエツルノゲイトウ
ナガエツルノゲイトウは南アメリカ大陸が起源の特定外来生物です。県内では、平成2年ごろに印旛沼で確認され、以降広く分布が確認されています。
特徴は、水辺にマット状に広がる植物で、球状の白い花と細長い葉が特徴です。繁殖力が非常に高く、ちぎれやすい茎から再生し、水の流入先で繁殖してしまいます。


対応
ナガエツルノゲイトウは、大群落を形成し、マットのように水面に広がっている様子が見られます。君津郡市では、小糸川周辺で確認されており、木更津市内では確認されておりません。
ちぎれた茎から新たな場所で繁殖してしまう再生力、拡散性、侵略性が大変高い種です。このため、千葉県は市町村や関係団体と計画的・効果的な防除を行っておりますので、生息場所に関する情報提供をお願いします。連絡先は市の環境政策課(0438-36-1443)までご連絡ください。
写真・パンフレットの出典元
この記事に関するお問い合わせ先
環境部環境政策課
〒292-0838
千葉県木更津市潮浜3-1(クリーンセンター内)
政策係電話番号:0438-36-1442
保全係電話番号:0438-36-1443
ファクス:0438-30-7322
環境部環境政策課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。
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更新日:2025年09月08日