新たな交通システム（自家用有償旅客運送）／木更津市

自家用有償旅客運送

自家用有償旅客運送とは、道路運送法第78条2号の規定により認められるもので、バス・タクシーのみでは十分な移動サービスが提供されない過疎地域等において、住民等の日常生活における移動手段を確保するために、市町村、NPO等が国土交通大臣の登録を受けて自家用車を用いて有償で運送する仕組みです。
エリアや利用者を限定して運行するもので、事業用ではない自家用車（白ナンバー）を使い、運送の対価を受け取り実施します。

木更津市では、鉄道や路線バス、タクシーといった既存の公共交通での移動が困難な地域で、地域が主体となった生活の足の確保を推進しています。

地域で自家用有償旅客運送等、生活の足の確保について実施を検討している場合は、地域政策室へお問い合わせください。

富来田地区まちづくり協議会による自家用有償旅客運送（交通空白地有償運送）

交通不便地域とされる富来田地区において、地域が運行主体となって地域住民の生活の足の確保を目的とし、「自家用有償旅客運送（公共交通空白地有償運送）」（愛称：ふくちゃんバス）を運行しています。

利用状況や移動需要等を踏まえ、地域とともに運行内容等の検討を重ねながら、効率的で持続可能な交通体系の構築を目指します。

運行主体富来田地区まちづくり協議会
運行開始日令和2年7月1日から（注意：令和3年6月30日までは実証運行）
利用対象者富来田地区在住者で事前登録をした住民
運送の区域富来田地区及び周辺の商業施設等（尾張屋横田店、おどや小櫃店、ほたるの眼科、萩原病院）
運行日毎週水曜日・金曜日（要予約）
運賃片道1回あたり 500円（地区内、尾張屋、おどや）、750円（ほたるの眼科）、1,000円（萩原病院）
利用方法事前登録が必要です。富来田地区まちづくり協議会へご相談ください。

令和2年7月1日から令和3年6月30日まで実証運行を実施し、その結果を踏まえて運行内容を見直し、令和3年7月1日から本格運行に移行しました。

運行状況について

・運転手を地域住民が担っているという強みを生かし、地域に浸透した活動となっています。

・同じ地区の住人でもある運転手が買い物・通院に付き添うことによって、高齢者の外出が容易になる等、外出促進に繋がっています。

各年度の運行状況
	運行日数	運送便数	利用人数	1便当たりの輸送人数
令和3年度	103日	419便	571人	1.36人/便
令和4年度	103日	358便	553人	1.54人/便
令和5年度	125日	494便	735人	1.48人/便

令和5年度の利用状況

利用者の声

・ドアtoドアで運行してくれるのでとても助かっています。

・運転手さんとの車内の会話が楽しみです。

・週に一度は、スーパーへの買い物に使っています。

・ふくちゃんバスのおかげで通院が楽になりました。

ドライバーの声

・地域活動に積極的に参加したいと思っていたので、やりがいがあります。

・利用者さんの嬉しそうな顔を見れると、やっててよかったと感じます。

・自分の生活圏内なので、不安なく運行できます。

・講習会を受講することで、自分でもできることがわかって安心しました。

実証運行について

富来田地区まちづくり協議会による自家用有償旅客運送の実証運行について (PDFファイル: 522.7KB)

自家用有償旅客運送車両貸与式（令和2年6月27日）

中央にピンク色の車体でドア部分に「ふくちゃんバス」と書かれた車、その両側に車両貸与式の参加者が横に並んで立っている写真

自家用有償旅客運送（交通空白地有償運送）を実施するための車両貸与式を行いました。

地域主体の取組に対する後押しとして、運行に使用する車両1台を、市から富来田地区まちづくり協議会へ無償で貸与しました。

車両については、地域の要望を踏まえて、細い道も安全に通行できる軽自動車になりました。

運行の様子がテレビで放送されました

令和2年9月に「ふくちゃんバス」の運行の様子がテレビで放送されました。

放送の内容は以下のリンク先からご覧いただけます。

みんなの笑顔を乗せて走る「ふくちゃんバス」/高齢化や過疎化の進む地域で新しい交通サービスの実証運行/地域住民が主役で運行するバスの活躍と課題とは/チバテレ「NEWSチバ930」2020年9月2日放送（Youtube）

新たな交通システム（自家用有償旅客運送）